マダガスカル語

マダガスカル語
マダガスカル語(マダガスカルご、Malagasy、マラガシ)はアフリカ東部のインド洋に浮かぶマダガスカル島で話される言語. マダガスカル共和国の国語であると共に、フランス語と並んで同共和国の公用語となっている. マダガスカル人は自分たちの言語をmalagasyと呼ぶことから、マラガシ語と呼ぶこともある. 英語でもこの言語をMalagasyと呼ぶ.

マダガスカル語はオーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派に所属する. 紀元5世紀頃にマレー諸島からインド洋を越えて移住した結果とされる. この移住について歴史上の記録は一切ないので詳細は不明だが、言語学的には、(ダヤク族の言語)に含まれ、ボルネオ島のに近いとされる.

その後、アフリカ大陸海岸部から来たバンツー族や交易目的で来たアラブ人などと混血しているため、オーストロネシア語を基調としつつもバンツー語系の単語、アラビア語系の単語、サンスクリット語系の単語が混じる.

  • マダガスカル
    マダガスカル共和国(マダガスカルきょうわこく)、通称マダガスカルは、アフリカ大陸の南東海岸部から沖へ約400キロメートル離れた西インド洋にあるマダガスカル島および周辺の島々からなる島国. 首都はアンタナナリボである.

    マダガスカル島は、日本の国土面積の約1.6倍の広さを持つ世界で4番目に大きな島. 先史時代にゴンドワナ超大陸の分裂に伴いアフリカ大陸から分かれ、さらにその後の8800万年前ごろにインド亜大陸とも分離して形成された. 他の大陸と生物種の往来が少ない孤立した状態が長く保たれたため、島内の生態系を構成する各生物種が独特の進化を遂げた. 21世紀現在でも野生生物種の90パーセント以上が固有種という、生物多様性にとって重要な場所である. ところが、かようにユニークな生態系が特に20世紀に入って以降、急速な人口増加と無秩序な開発に伴う環境破壊により失われ始め、21世紀現在も深刻な危機に直面している.