ベルゴロド (Belgorod)
セルビアの首都・ベオグラードと同じで、語源的には「白い町」を意味する. この地が石灰岩が豊富であったのに由来する.
1237年、バトゥの攻撃を受けたことから史書に初めて登場する. 1596年、クリミア・ハン国から国境を守るためにボリス・ゴドゥノフの命で要塞が作られて町が再建される. ロシアの領土が南に大きく拡大したために、要塞としての価値を失い、町はクルスクの管轄に移された. ポルタヴァの戦いでピョートル1世がこの地を訪れ、竜騎兵の連隊が1917年まで駐屯した.
1941年、ナチス・ドイツによって占領される. クルスクの戦いではベルゴロド郊外の村・プロホロフカで史上最大の戦車戦が行われた(プロホロフカの戦い). その結果、1943年、ベルゴロドは解放された.
2022年4月1日早朝、市内の燃料貯蔵施設で大規模な爆発、火災が発生した. 火事の発生を受けて、州知事はソーシャルアプリを通じて(2022年ロシアのウクライナ侵攻を通じて交戦中の)ウクライナ側の攻撃のせいだと主張した. さらに同年7月3日早朝、市内で大規模な爆発が相次いで発生. 集合住宅11棟と民家39棟が被害を受け、少なくとも3人が死亡、4人が負傷した. 州知事はウクライナ軍による攻撃かどうかの明言は控えた.