マニラ首都圏 (National Capital Region)
マニラ市を中核とした都市圏で、フィリピンに3つある都市圏のひとつである.
メトロ・マニラには州が存在せず、マニラ市や旧首都ケソン市を含む16市と1町により構成されている. メトロ・マニラの面積は東京23区よりやや大きい636km2で、人口は約1348万人(2020年)である. さらに近郊を含む都市圏人口は約2630万人(2021年)で、世界で6番目に人口の多い地域である.
マニラ首都圏は、フィリピンの文化、経済、教育、政治の中心地である. グローバル・パワーシティに指定され、フィリピン国内外の商業、金融、メディア、芸術、ファッション、研究、技術、教育、エンターテインメントに大きな影響を与えている. また、フィリピンにあるすべての大使館が位置しており、フィリピンの国際外交における中心地となっている. そのため、この地域はフィリピンの金融と商業においても中心地となっており、フィリピンの国内総生産 (GDP) の36%を占めている.
1975年11月7日、フェルディナンド・マルコス政権期に首都行政機能を果たすマニラ首都圏が、大統領令第824号により設立された. 前身のは、19世紀末にフィリピンにおけるスペイン植民地支配に対して反乱を起こした最初の8州の一つである. 初代知事はイメルダ・マルコスだった. 1986年にコラソン・アキノ大統領令392号により権限が変更され、1995年に改編され現在のマニラ首都圏開発庁(MMDA)が創設された. これは政府機関であり長は大統領によって任命され道路交通や都市計画などを担当 するもので、メトロ・マニラ自体は行政機関および行政区画ではなくなっている.