フォール=ド=フランス (Fort-de-France)
マルティニーク島西部、フォール=ド=フランス湾の北側入り口に位置する. 市街は海と丘に挟まれた狭い平野にあるが、島のどこからも道路によって往来が可能である.
1638年、総督ジャック・デュパルケが敵の攻撃を防ぐ目的でサン=ルイ砦の建設を決めた. 砦はすぐに破壊され、1669年にルイ14世が総督に任命したバース侯によって再建された. バース侯や彼の後継総督によって、砦はヴォーバン式につくられた.
元々の名はフォール=ロワイヤル(Fort-Royal)で、島最古の都市で『カリブのパリ』と謳われた県庁所在地サン・ピエールに隠れた存在であった. フランス革命時代にはフォール=ラ=レピュブリック(Fort-La-République)と短期間改名されたが、19世紀にフォール=ド=フランスとなった. 旧名のフォール=ロワイヤルは、地元で話されるクレオール語でフォワイヤル(Foyal)と親しみを込めて呼ばれる. このため住民は自らをフォワイヤレ(Foyalais)と呼ぶのである.
1839年には地震、1890年には大火の被害を受けた. サン・ピエールが火山のプレー山の噴火で壊滅的打撃を受けたため、1902年にマルティニークの県庁所在地となった. 街の発祥の地、サン・ルイ砦は今でもフランス海軍基地として機能している.
経済成長の始まった1918年まで、フォール=ド=フランスの水道設備は悪く、周囲を湿地に囲まれ、黄熱病の発生地として悪名高かった. 現在湿地は干拓され、広大な郊外コミューンに明け渡された.
ユネスコが支援するフランスのNGO世界で最も美しい湾クラブに加盟している.
地図 - フォール=ド=フランス (Fort-de-France)
地図
国 - マルティニーク
海を隔てて北にドミニカ国が南にセントルシアが存在する. 県都はフォール=ド=フランス(Fort-de-France). 面積1,128平方キロ、人口407,000人(2011年)、時間帯はUTC-4、国番号は596で、ドメイン名は.mqである.