バウカウ県 (Baucau)
県内では公用語であるテトゥン語やポルトガル語のほかに、ほとんどの住民がパプア諸語のマカサエ語を話す. また、住民の大多数はカトリック信者だが、ムスリムも住んでいる.
バウカウ県の農業は東ティモールで最も進んでいる. 主食のコメやトウモロコシのほか、豆、ピーナッツ、サツマイモ、コプラ、ククイナッツ、キャッサバが栽培されている. また、バッファローやヤギも飼われている. しかし、交通網が脆弱であることから新興産業の発展には課題がある.
ヴェニラレ地区には第二次世界大戦中、旧日本軍が築いた地下道が残っている.
県内の海岸には砂浜が広がり、水泳などのウォータースポーツにはうってつけの場所になっている.
バウカウ市街から6kmほど行ったところにあるは、国内で最も長い滑走路を有している. 事実、首都ディリのプレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港でさえボーイング737のような小型機しか着陸できない. この空港は国の主要空港としてオープンしたが、1975年にインドネシアが占領するとインドネシア軍に引き継がれた.