ベンガル語

ベンガル語
ベンガル語(ベンガルご、 )は、ベンガル人の言語. 内名でバングラ(বাংলা)とも呼び、話者数は2億6500万人を数え、日常会話の言語人口としては、2019年時点で世界で7番目に多い言語である. 主にバングラデシュおよびインドの西ベンガル州とその周辺で話されている. バングラデシュの国語であり、またインドでも憲法の第8付則に定められた22の指定言語のひとつとして、西ベンガル州とトリプラ州の公用語になっている. インドのアッサム州、メガラヤ州、アンダマン・ニコバル諸島、ジャールカンド州など周辺諸州にも話者がいるほか、西アジアなどでベンガル人移民によって話される.

インド・アーリア語派に属する. 表記にはブラーフミー文字から発展したベンガル文字を用いる. 構文は主語・目的語・動詞の語順を取る、いわゆるSOV型である. ヒンディー語と異なり、ほとんどの名詞は性をもたない. なお、言語名の呼称に関しては、バングラ語と表記するほうが原語の音に忠実ではあるが、日本語では「ベンガル語」の表記が慣例である.

ベンガル語は、インド・ヨーロッパ語族インド語派に属し、ヒンディー語やウルドゥー語など、南アジアに存在する多くの言語と類縁関係にある. 特に、アッサム語とは共通点が多く、非常に近い関係にある. インド・ヨーロッパ語族の言語分布の中では、アッサム語と並んで、地理的にもっとも東に位置する.

上述のように、ベンガル語はインド・ヨーロッパ語族に属するが、ドラヴィダ語族をはじめとする他の語族/語派から受けた影響が、語彙面や文法面に見られる. ドラヴィダ語族のほかにはオーストロアジア語族とチベット・ビルマ語派がベンガル語の成り立ちに影響を与えたものと見られ、20世紀初頭の複数のベンガル語辞書を調査した研究によると、収録語彙の45%が純然たるサンスクリットからの借用語、50%超が土着語彙(サンスクリットから変容した語彙と非印欧語族言語からの借用語)であった.

  • インド
    インド(भारत、India) またはインド共和国(インドきょうわこく、भारत गणराज्य、Republic of India) は 、南アジアに位置し、インド亜大陸の大半を領してインド洋に面する連邦共和制国家. 首都はデリー(ニューデリー) 、最大都市はムンバイ.

    西から時計回りにパキスタン、中華人民共和国、ネパール、ブータン、ミャンマー、バングラデシュと国境を接する. 海を挟んでインド本土がスリランカやモルディブと、インド洋東部のアンダマン・ニコバル諸島がインドネシアやタイ南部、マレーシアに近接している.
  • バングラデシュ
    バングラデシュ人民共和国(バングラデシュじんみんきょうわこく、英語 People's Republic of Bangladesh、গণপ্রজাতন্ত্রী বাংলাদেশ)、通称バングラデシュは、南アジアにある共和制国家. 首都はダッカである.

    北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接する. 南はベンガル湾(「インド洋の一部)に面する. 西側で隣接するインドの西ベンガル州、東側で隣接するインドのトリプラ州とともにベンガル語圏に属する. ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川の下流部を有する.