マカオ・パタカ

マカオ・パタカ
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マカオ・パタカ(Pataca de Macau、澳門幣)とは、マカオの法定通貨. 通貨の補助単位はアヴォス (avos) で、100分の1パタカ. 通貨コードはMOP.

中国語における通貨単位の呼称は「元」で、補助単位は10アヴォス=10分の1元を「毫」、1アヴォを「仙」と呼ぶ. 広東語口語では「元」を「蚊(マン)」と呼ぶ. 1983年より1香港ドル=1.03元に固定されている.

マカオ元は1905年よりマカオ政庁が大西洋銀行に授権し、発行されてきた. 1980年にマカオ政庁はマカオ発行機構を設置して通貨発行権を取り戻したが、発行業務は大西洋銀行に委託され続けた. 同機構は1989年にマカオ貨幣および外為監理署、1999年の返還時にマカオ金融管理局に改組された. 1995年以降は、中国銀行マカオ分行が2番目の元発券銀行となっている. 硬貨の発行はマカオ金融管理局が行っている. 元は香港ドルにペッグされ、発行全額に相当する香港ドルがマカオ金融管理局に預託されている. 外為規制は一切行われておらず、外貨と自由に交換することができる.

マカオと香港では、マカオ元のことを俗に「葡幣」と呼び、かつてマカオに流通した中華民国銀元や現在流通する香港ドルと区別することが多い. しかし、ポルトガル本国の通貨は実際にはユーロという別のものであるため、マカオでの「葡幣」という呼び方は詳しくない者に誤解をさせやすい.

  • マカオ
    中華人民共和国マカオ特別行政区(ちゅうかじんみんきょうわこくマカオとくべつぎょうせいく)、通称マカオ(、澳門、おうもん、広東語イェール式: Oumùhn、普通話: Àomén)は、中華人民共和国の特別行政区の一つ. 中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル海外領土で、現在はカジノとモータースポーツや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られる.

    マカオは珠江の最下流域、西の河口に位置し、中華人民共和国広東省の広州からは南西に145km、香港からは南西に70km離れている. 広東省の珠海市に接し、中国大陸本土南海岸に突き出たマカオ半島と、沖合の島から構成される. この島は、もともとタイパ島とコロアネ島という二つの島であったが、島の間は埋め立てられてコタイと呼ぶ地域となり、全体がひとつの島のようになっている. 現在、半島部と旧タイパ島の間は三つの橋でつながれ、コタイから西に珠海市と結ぶ橋もできている.