ジンバブエ・ドル

ジンバブエ・ドル
ジンバブエ・ドルは、かつてジンバブエが発行し存在した法定通貨. ジンバブエ準備銀行が発行していた法定通貨でもあった. 通貨の補助単位はセントで、1ドル=100セントとなっている. 通貨の記号は$または、他のドルと区別するためZ$が一般的に使用された.

2015年には公式に通貨としての廃止が決定され、2015年6月から回収を開始し同年9月には回収を終えた. 通貨発行が停止した後の数年間はアメリカ合衆国ドルや南アフリカランドといった、他の国家が発行した法定通貨での商取引が行われた. 2019年6月に暫定通貨RTGSドルが唯一の法定通貨と指定され、現在に至っている ものの、年300 %を超えるハイパーインフレーションによる紙幣不足のため、2020年3月より再び米ドルの流通が暫定的に認められている.

ハイパーインフレーションによってほとんど価値を失い、2009年4月12日をもって発行が停止された. 2016年当時、法定通貨として米ドル、ユーロ、英ポンド、南アフリカ・ランド、ボツワナ・プラ、中国人民元、インド・ルピー、豪ドル、日本円の9種類が認められていた. なお、街中で実際に使われていたのは主に米ドルと南ア・ランドである.

2015年6月11日、ジンバブエ準備銀行は通貨としてのジンバブエ・ドルを廃止、同時に17.5京ジンバブエ・ドル以内の銀行口座預金を5米ドル、それを超える場合は、3.5京ジンバブエ・ドル=1米ドルの為替レートで交換すると発表した. 同年9月の回収終了をもって、ジンバブエ・ドルの歴史は正式に幕を閉じた.

  • ジンバブエ
    ジンバブエ共和国(ジンバブエきょうわこく、)、通称ジンバブエは、アフリカ大陸の南部に位置する共和制国家. 首都はハラレ.

    内陸国であり、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する. なお、地図を一見すると接しているように見えるナミビアとは、ザンビア、ボツワナを挟んで150メートルほど離れている. 2003年に脱退するまでイギリス連邦の加盟国だった.