カザフスタン (Republic of Kazakhstan)
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カザフスタンの国旗 |
カザフスタンは中央アジアで経済的、政治的に最も支配的な国家であり、石油・天然ガスを中心とする資源に恵まれ 、中央アジアの国内総生産(GDP)の60%を生み出している. 国土面積は272万4900平方キロメートルと世界第9位 で、世界で最も広い内陸国であり、イスラム教徒が多数派を占める国としても世界最も広大かつ最北端である. 人口は約1900万人 で、人口密度は世界でも低い国の一つであり、1平方キロメートルあたり6人以下(1平方マイルあたり15人)である.
現在のカザフスタン領土には、歴史的に遊牧民や帝国が往来・興亡を重ねた. 古代には遊牧民のスキタイ人が住み、ペルシアのアケメネス朝が現在の国土の南部にまで進出してきた. テュルク系遊牧民は、突厥帝国など多くのテュルク系国家を祖先に持ち、その歴史を通じてこの国に居住してきた. 13世紀にはチンギス・ハーン率いるモンゴル帝国に征服された. 16世紀には、カザフ族は3つのジュズに分かれて独立した集団となった. 18世紀にはロシア帝国がカザフ草原に進出し、19世紀半ばには名目上カザフスタン全土をロシア帝国の一部として支配するようになった. 1917年のロシア革命とその後の内戦を経て、カザフスタンの領土は何度か再編された. 1936年、ソビエト連邦の一部であるカザフ・ソビエト社会主義共和国になった. なお、同国は1991年のソビエト連邦解体時に、ソビエト連邦の中で最後に独立を宣言した共和国である.
こうした歴史的経緯や民族構成、地政学的から位置、北隣のロシアや東隣の中国、西側諸国、チュルク系を祖とするトルコなど多方面との良好な関係を重視しており、以下のような国際機関に加盟している.
* 世界全体:国際連合
* 旧ソ連圏:独立国家共同体(CIS)、ユーラシア経済連合、集団安全保障条約(CSTO)
* 西側諸国を含む欧州:欧州安全保障協力機構(OSCE)
* イスラム圏、テュルク系諸国:イスラム協力機構、テュルク評議会、テュルク文化国際機関、
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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KZT | テンゲ (Kazakhstani tenge) | ₸ | 2 |