ファーリヤーブ州 (Faryab Province)
日本の四国(1万8301平方キロメートル)より大きい州である. 州の3割が平地で 、北部(カラムクル、アンドフボイ、ハーニ・チャールバーグ)にはトルクメニスタンのカラクム砂漠から続く砂漠がある. ダウラターバードから南はヒンドゥークシュ山脈の外縁部の高地がある. 高地には所々に盆地や谷があり、山脈から幾筋もの川が流れてきて集まり西や北に流れていく. 比較的大きな盆地や谷は西から順にカイサール、アルマール、マイーマナである. その北にはトルクメニスタンのカラビリ高地 (Karabil )がある. マイーマナの東は山脈から北に向かって長い川筋の谷がビルチラーグからシーリーン・タガーブを経てダウラターバードまで伸びている. 高地の南はヒンドゥークシュ山脈が東西に連なっており、ビルチラーグ(前述)はマイーマナより高い所にある. グルジーワーンはビルチラーグよりさらに高い所にあり、そこからさらに登るとコーヒスターンがある. なおバードギース州のゴールマーチはカイサールの西にあり、盆地と盆地の間を南北に仕切る丘のようになっている.
地図 - ファーリヤーブ州 (Faryab Province)
地図
国 - アフガニスタン
アフガニスタンの国旗 |
アフガニスタンは多様かつ波乱な歴史を紡いで来た地域に建つ国家である. 少なくとも5万年前には現在のアフガニスタンには人間が住んでいた. 9000年前に定住生活が始まり、紀元前3千年紀のインダス文明(ショルトゥガイ遺跡)、オクサス文明(ダシュリジ遺跡)、ヘルマンド文明(ムンディガク遺跡)へと徐々に進化していった. インド・アーリア人がバクトリア・マルギアナ地方を経てガンダーラに移住し、ゾロアスター教の古代宗教書『アヴェスター』に描かれている文化と密接な関係がある 鉄器時代のヤズ1世文化(紀元前1500 - 1100年頃)が興った. 「アリアナ」と呼ばれていたこの地域は、紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシャ人の手に落ち、その東側のインダス川までの地域を征服した. アレキサンダー大王は前4世紀にこの地域に侵入し、カブール渓谷での戦いの前にバクトリアでロクサネと結婚したが、アスパシオイ族やアサカン族の抵抗に遭ったという. グレコ・バクトリア王国はヘレニズム世界の東端となった. マウリヤ朝インド人による征服の後、この地域では何世紀にもわたって仏教とヒンドゥー教が栄えた. カピシとプルシャプラの双子の都を支配したクシャーナ朝のカニシカ1世は、大乗仏教が中国や中央アジアに広まる上で重要な役割を果たした. また、この地域からは、キダール、エフタル、アルコン、ネザーク、ズンビール、トルキ・シャヒスなど、様々な仏教王朝が生まれた.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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AFN | アフガニ (Afghan afghani) | Ø‹ | 2 |