ボゴタ (Bogotá)
1991年に名称がサンタ・フェ・デ・ボゴタ(Santa Fe de Bogotá)に変わったが、2000年に再び現在の名称になった.
2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第52位の都市と評価された. 南米大陸ではブエノスアイレス、サンパウロに次ぐ第3位である.
東をアンデス山脈の東コルディレラ山地に阻まれ、西にボゴタ川が流れる山間部を南北に都市が発達した. ボゴタ・サバナと呼ばれる亜熱帯高地に位置する.
ボゴタ市は20の区に分かれている. 市域・市街地ともに南北に細長く伸びているが、おおまかに中央部から北部にかけては高級住宅街、南部は貧困地区が広がっている. ボゴタは国内避難民が多く住む都市だが、こうした国内避難民はシウダー・ボリバル、ケネディ、ウスメ、およびボサ区に主に居住している. 西部は工場が多く立地し、市の西端にはエルドラド国際空港がある.
ボゴタ市は他のスペイン植民都市と同じく碁盤の目にきちんと区切られた街路を持っており、東西に走る道をカジェ(Calle)、南北に走る道をカレラ(Carrera)と呼ぶ.
1538年に創建された当時のボゴタ市は、現在のラ・カンデラリア区に相当する. ラ・カンデラリア区にあるボリバル広場はボゴタ旧市街の中心であり、現在でも南を国会議事堂、北をコロンビア最高裁判所、東をボゴタ大聖堂、西をボゴタ市庁舎に囲まれたボゴタの行政の中心となっている. ボリバル広場の周辺には、ほかにも大統領官邸や独立博物館、ボテロ博物館、コロン劇場などの名所が点在する.
ラ・カンデラリア区を取り巻くように存在するサンタフェ区も古い中心地であり、ボゴタの旧名であるサンタフェはこの地を指している. この地区には先植民地期の黄金製の美術品を集めた黄金博物館がある. 近くにはコロンビア特産であるエメラルドの逸品を集めた国際エメラルド博物館が2008年に開館した.
市街の東にあるモンセラーテの丘は、市街を一望できる景勝地として名高く、ロープウェイとケーブルカーがそれぞれ運航している.
市内に点在する湖沼群はラムサール条約湿地に登録されている.