サバラガムワ州 (Sabaragamuwa Province)
サバラガムワ州はスリランカの中央山脈南西側の内陸部に位置しており、西でコロンボ首都圏を擁する西部州、北で北西部州、北東で中部州、南東でウバ州、南で南部州と接する.
地勢は変化に富み、海抜100mから2000mに至る高度差がある. 州都はラトゥナプラで、海岸沿いのコロンボから約100kmの位置にある. 中央高地の山々が連なっているために、南西側にあたるサバラガムワは、南西モンスーンのヤラ期のうち5月~7月、北東モンスーンのマハ期のうち9~10月の年2度、大量の雨が降る. 降雨に恵まれ、生業の基幹の米は二期作が基本で、換金作物として野菜を作る. 植民地時代に導入された茶とゴムのプランテーションは現在も継続しており現金収入になっている. ただし、茶園(エステート)で働くのは、19世紀半ばにイギリスが南インドから連れてきた人々で、インド・タミルと呼ばれて、シンハラ人や北東部に住むスリランカ・タミルとは別の民族集団を形成している. 紅茶は現在も大きな産業である. 中心となるラトゥナプラは、「宝石の町」の意味で、田畑から宝石の原石(ルビー、サファイア、トパーズ、ガーネットなど)が産出するので、一攫千金を狙う人々が沢山入り込んで露天掘りを行っている.
王国時代は地主貴族のラダラが広大な土地を持つ地主として君臨していた. 王国の消滅後の変革や、独立後の土地改革によって、土地は細分化されたが、現在でも旧地主は隠然たる勢力を持つ. 世界初の女性首相となったシリマヴォ・バンダラナイケの実家は、貴族の血筋のサバラガムワの大地主、ラトワッタ家であり、政治運動では国民統一党 (UNP) の地盤である.
地図 - サバラガムワ州 (Sabaragamuwa Province)
地図
国 - スリランカ
スリランカの国旗 |
1948年2月4日にイギリスから自治領(英連邦王国)のセイロンとして独立. 1972年にはスリランカ共和国に改称し、英連邦内の共和国となり、1978年から現在の国名となった.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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LKR | スリランカ・ルピー (Sri Lankan rupee) | Rs රු or ரூ | 2 |