サハリン州 (Sakhalin Oblast)
州域の半分ほど(樺太島南部と千島列島)は元来日本領であり、1945年8月のソ連侵攻により一方的に編入されたものの国際法上は所属未定地とされる. この所属未定地は、日本国内で発行される地図においては日本ともロシアとも異なる色で色分けされる(50度線を参照).
州都ユジノサハリンスク市 も所属未定地のうちであり、1905年 - 1945年までの日本統治時代は豊原市 と呼ばれていた. 面積は8万7100km2、南北の広がりが約900km、人口は48万4207人(2022年).
宗谷海峡、オホーツク海を挟んで日本の北海道に接しており、日本(特に北海道)との経済的な結びつきが強い. 主な付属島嶼にモネロン島(日本名は海馬島)があり、1983年9月1日に発生した大韓航空機撃墜事件のあった舞台としても有名である. 樺太島の南部(南樺太)および千島列島全域は、第二次世界大戦以前は日本領の地域であった. 日本がボリシェヴィキ政権に対して1918年にシベリア出兵をした際には北樺太を占領して実効支配を続けていたが、1925年に日ソ国交樹立したのを期に日本軍が撤退し、ソ連統治下に戻った.
1945年8月、未だ有効期間中であった日ソ中立条約を破棄してソビエト連邦が対日参戦をして侵攻し、9月までに南樺太と千島列島の全域を占領した. ソ連は翌1946年に併合を宣言し南サハリン州を設置. 1947年にこれらの地域を一方的にサハリン州に編入し、実効支配した.