ケツァルテナンゴ県 (Departamento de Quetzaltenango)
2002年の国勢調査によれば、県人口は624,716人で、総人口の6.0%を占める. 1981年から1994年までの人口増加率は1.8%で、全国平均の2.5%を下回っていた. 都市人口は県人口の40%で、残りの60%は農村部に暮らしている.
県都のケツァルテナンゴは商業、サービス業の分野で、たとえば繊維産業やリコール製造業などで戦略上重要な場所となっている. 他には建築業が重要分野である. また、自治体内にはいくつもの大学があり、教育分野も重要さを増している.
他に経済および文化面で際立つのはコアテペケである. コアテペケの語源は、ナワトル語で蛇を意味するCoatlと小山もしくは場所を意味するTepeoから派生したものである. コアテペケは県内最大の面積を有する自治体で、30か所以上の遺跡が発見されており、その中でもっとも有名なものはラ・フェリシダという名称で知られている. そのほかには温泉や川を目当てに観光客が訪れる.
主要作物はコーヒー豆、トウモロコシ、果物、アブラヤシ、ゴマ、米、ゴムノキなどである. また牧畜業、工業、小売業もある.
観光業については、県内にはセロ・バウル、シエテ・オレッハス山(Volcán Siete Orejas)、セロ・ケマード山(Volcán de Cerro Quemado)などの山やアルモロンガ・シリーロ・フローレス、デリシアス、フエンテス・ヘオルヒーナス(ケツァルテナンゴ、温泉)、ラグーナ・デ・チカバル(Laguna de Chicabal)などの水辺があり、近年訪れる観光客が増えている. また、9月15日は独立記念日で、およそ1カ月の間さまざまな催し物が行われる.