キロヴォフラード州 (Kirovohrad Oblast)
州都クロピヴニツキーは、もともとはエリザヴェトグラードとして設立された都市であるが、1924年に同市出身のグリゴリー・ジノヴィエフにちなんでジノヴィエフスクと改称された. ところが1934年にセルゲイ・キーロフの暗殺事件が発生し、ジノヴィエフはその黒幕とみなされ1936年に粛清された. 1939年、州設立に際して同市はキーロフにちなんでキロヴォグラードと改称、州名もキロヴォグラード州とされた.
1991年のウクライナ独立に伴い、州名はキロヴォフラード州へ、州都はキロヴォフラードへと改称した. さらに2016年に州都はクロピヴニツキーへと改称した. 2018年に州名変更の草案が議会を通過し 、憲法裁判所は合憲性を認めたが 、2022年7月時点で州名変更は実施されていない.
北にチェルカーシ州、南にミコライウ州とそれぞれ長く州境を接し、東はドニプロペトロウシク州とポルタヴァ州、西はオデーサ州およびヴィンニツァ州と接している.
ウクライナの国土の中央部分に位置しており、かつてウクライナの地理的中心は州西部の郊外の地点(48.535°N, 31.18139°W)にあるとされていた. その後の研究により、重心という意味での中心はチェルカーシ州の49.0275°N, 31.48278°Wの地点とされ 、前述の地点は「幾何学的中心」と呼ばれるようになった.
横に長く、東西距離は300kmに及ぶ.
クロピヴニツキーの北に、約6,539万年前の隕石によるの存在が確認されている.