カリーニングラード (Kaliningrad)
現在のカリーニングラードは、1255年、北方十字軍の時代にドイツ騎士団によって古プロイセンの集落トワンステの跡地に建設された集落で、ボヘミア王オタカル2世にちなんでケーニヒスベルクと名づけられた. バルト海の港町で、その後、ドイツ騎士団国、プロイセン公国(1525-1701)、東プロイセンの首都となった. 1701年に首都がベルリンに移ったが、ケーニヒスベルクはプロイセン王国の戴冠式が行われる都市であり続けた. 1454年から1455年まではポーランド王国に属し、1466年から1657年まではポーランドの領地となった. ケーニヒスベルクは第二次世界大戦までドイツ最東端の大都市であった. 1944年の連合国軍の爆撃と1945年のケーニヒスベルクの戦いで大きな被害を受け、1945年4月9日にソビエト連邦に占領された. 1945年のポツダム協定により、ソビエト連邦の統治下に置かれた. 1946年、ソ連の革命家ミハイル・カリーニンにちなんでカリーニングラード市と改名された. ソビエト連邦の解体後は、ロシア最西端の州であるカリーニングラード州の行政の中心地として統治されている.
海や川の港を持つ交通の要衝として、ロシア海軍のバルチック艦隊司令部が置かれ、ロシアでも有数の工業都市である. コメルサントの雑誌「The Firm's Secret」では2012年、2013年、2014年にロシアで最高の都市とされ 、「フォーブス」では2013年にロシアで最もビジネスに適した都市とされ 、2019年にはMinstroyが発表した都市環境品質指数で5位にランクインしている. カリーニングラードは過去20年間、ロシア国内の主要な移住先となっており 、2018 FIFA ワールド カップの開催都市の1つでもある.
* 年間平均気温7.6℃
* 真夏の気温:16~30℃
* 真冬の気温:4~-14℃
* 1月・2月の平均気温:-4℃
* 7月・8月の平均気温:17℃
* 年間降水量804㎜
多くのロシアの都市に比べ、海洋性に近い気候で、夏はそれほど暑くなく、冬も極端に寒くはならない. 降水量は年間を通して、ほぼ均等. 30℃(86.0F)を超えることはそれほど多くないが、最高気温は1992年8月10日に36.5℃(97.7F)を記録している. 7月としての最高気温は1994年7月30日に記録された36.3℃(97.3F). 最低気温は1956年2月に-33.3℃(-27.9F)、1月としては同年に-32.5℃(-26.5F)を記録している.