ヘブライ語

ヘブライ語
ヘブライ語(ヘブライご、 ʿĪvrīt, Lingua Hebraea)は、アフロ・アジア語族のセム語派に属する北西セム諸語の一つ. ヘブル語、ヒブル語とも呼ばれる.

日本語でヘブライ語とするのはギリシア語(εβραϊκή γλώσσα)やラテン語(Lingua Hebraica)からの習慣であり、ドイツ語(Hebräische Sprache)やイタリア語(Lingua ebraica)もヘブライ語であるが、英語(Hebrew language)やフランス語(Hébreu)はヘブライ語(עברית)そのものからの呼称なのでヘブル語またはヒブル語とするのを好む場合もある. 日本語としてはどちらでもいい. なお、東京外国語大学はじめ日本のほとんどの大学は語学講義名をヘブライ語としている.

古代にイスラエルに住んでいたヘブライ人が母語として用いていた言語古代ヘブライ語(または聖書ヘブライ語)は西暦200年ごろに口語として滅亡し、その後は学者の著述や典礼言語として使われてきた. 現在イスラエル国で話される現代ヘブライ語は、約1700-1800年の断絶を経て近代ヨーロッパで復興された言語である. 現代ヘブライ語には2つの時期があり、ひとつは18世紀後半のハスカーラー運動におけるユダヤ文化復興の中で使われるようになった書き言葉であり、もうひとつは19世紀末に復興された話し言葉としてのヘブライ語である. 一度日常語として使われなくなった古代語が復活し、再び実際に話されるようになったのは、歴史上このヘブライ語だけである.

ヘブライ語(עברית イヴリート)の名は紀元前2世紀ごろから使われている. 聖書自身の中では「カナンの言葉」( セファト・ケナアン)または「ユダヤ語」(יהודית イェフディート)と呼ばれている. ミシュナーでは「聖なる言語」( レション・ハコデシュ、英語版)とも呼ばれる.

  • イスラエル
    イスラエル国(イスラエルこく、、دَوْلَة إِسْرَائِيل、State of Israel :)、通称イスラエル()は、西アジアに位置する共和制国家. 北はレバノン、北東はシリア、東はヨルダン、東と西はパレスチナ自治区のヨルダン川西岸とガザ地区 、南西はエジプトと国境を接している.

    実質的な首都はテルアビブであり、経済と技術の中心地をなす. 一方、イスラエルの基本法はエルサレムを首都と規定しているが、エルサレムに対する国家の主権は国際的には限定的にしか認められていない.