ポルトガル語

ポルトガル語
ポルトガル語(ポルトガル語、português /, língua portuguesa)は、主にポルトガル及びブラジルとその他の9の国と地域で公用語として使われている言語である. 俗ラテン語から発展して形成されたロマンス語の1つで、スペイン語などと共にインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属する.

スペインの作家セルバンテスはポルトガル語を「甘美な言語」と評し、ブラジルの詩人オラーヴォ・ビラックは「ラティウムの最後の、粗野で美しい花」と評している.

ポルトガル語は、大航海時代のポルトガル海上帝国の成長とともにアジア・アフリカ地域に広まった. 日本では最初に伝播したヨーロッパの言語であり、古くからの外来語として定着しているいくつかの単語は、ポルトガル語由来である. 代表的な例として「パン」があり、戦国時代にキリスト教と共に伝わった. 漢字表記では葡萄牙語、蒲麗都家語であり、省略形は葡語及び蒲語.

ポルトガル語を母語とする人口は、約2億5000万人である. ポルトガルの人口は1000万人程度だが、約2億人の人口を抱えるブラジルの公用語になっているため、話者人口は多い. 81%(約2億人)がブラジル国内で、残りの5,000万人は、ポルトガルおよびその旧植民地に分布し、世界で7番目または8番目に大きな話者人口を有する. 複数の大陸にまたがって話される数少ない言語の1つでもある. 現在ポルトガル語を公用語としているのは、以下の諸国と地域である. この6か国は、ポルトガル語公用語アフリカ諸国(Países Africanos de Língua Oficial Portuguesa、PALOP)と総称される. ただし赤道ギニアについては主要公用語はスペイン語だが、ポルトガル領であった歴史もある事や赤道ギニアに属するアンノボン島がかつてポルトガルの植民地であった事と島民がポルトガル語を話す事などから2007年にポルトガル語が公用語に追加された.

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上記のポルトガル語を公用語とする国及びポルトガル語話者の非常に多い地域は合わせてルゾフォニア(ポルトガルの古称であるルシタニアからとられた言葉で、「ルシタニア語(ポルトガル語)の世界」を指す)と呼ばれ、1990年代以降ポルトガル主導のもとで連携を強めている. ポルトガル語を公用語とする国家のうち、マカオと赤道ギニアを除く8カ国は1996年にポルトガル語諸国共同体を結成し、政治・経済・文化各面での協力及びポルトガル語の普及において協力体制を構築している. 2006年に第1回大会がマカオで開催され、以降4年に1度開催されているポルトガル語圏競技大会などの交流も盛んに行われている. ポルトガル語による文学も盛んであり、多くの文学作品が輩出されている. ポルトガル語で書かれた作品を対象にポルトガルとブラジルが共同で選出するカモンイス賞は、ポルトガル語世界において最も権威のある文学賞であるとされる.

ほかにカリブ海の諸島やポルトガル語公用語アフリカ諸国などにおいては、ポルトガル語と現地の諸言語が接触し形成されたクレオール諸語 (Crioulos) が、ポルトガル語と並んで話される地域もある. こうしたポルトガル語をベースとしたクレオール言語としては、オランダ領西インド諸島のアルバ島とボネール島、そしてキュラソー島(ABC諸島)で話されるパピアメント語や、カーボベルデのカーボベルデ・クレオール語、ギニアビサウのギニアビサウ・クレオール語、サントメ・プリンシペのフォロ語、ンゴラ語、プリンシペンセ語、赤道ギニアのアノボネセ語、マカオのマカオ語などがある. このほか、欧州連合の公用語としても扱われている.
  • アンゴラ
    アンゴラ共和国(アンゴラきょうわこく、República de Angola)、通称アンゴラは、アフリカ南西部にある共和制の国家である. 東はザンビア、南はナミビア、北はコンゴ民主共和国と国境を接し、西は大西洋に面する. コンゴ民主共和国を挟んで飛地のカビンダが存在し、同地の北はコンゴ共和国と接する. 首都は大西洋岸のルアンダ.

    アンゴラは中部アフリカならび南部アフリカに位置する. 現在のアンゴラには旧石器時代から人間が住んでいた事が判明している. アフリカ大陸においては国土面積が7位の規模を誇る国家であり、ルゾフォニアにおいては総面積と人口の両方で2番目に大きい国家となっている.
  • カーボベルデ
    カーボベルデ共和国(カーボベルデきょうわこく)、通称カーボベルデは、大西洋の中央、北西アフリカの西沖合いのマカロネシアに位置するバルラヴェント諸島とソタヴェント諸島からなる共和制の国家. 首都はプライア.

    カーボベルデは群島で構成されている島国である. 15世紀までは無人の状態であったがポルトガルの探検家により、この群島が発見されて以降に入植計画が立ち上げられ、熱帯地方における最初期のヨーロッパ人入植地として確立したのを機に15世紀から1975年までポルトガル領となった. 独立に際してアフリカ大陸部のギニアビサウと連邦を形成する計画があったが、1980年に同国で発生したクーデターによって頓挫し、現在に至っている.
  • ギニアビサウ
    ギニアビサウ共和国(ギニアビサウきょうわこく)、通称ギニアビサウは、西アフリカにある共和制国家. 北はセネガル、南と南東はギニアと国境を接し、西は大西洋に面する. 首都はビサウである.

    ギニアビサウはアフリカ大陸西端部に位置する. かつてはの一部であり、マリ帝国の一部を構成する地域でもあった. これらの帝国の一部は18世紀まで存続していたが、16世紀以降からその幾つかの地域はポルトガル帝国の支配下に置かれることになった.
  • サントメ・プリンシペ
    サントメ・プリンシペ民主共和国(-みんしゅきょうわこく、República Democrática de São Tomé e Príncipe、Democratic Republic of Sao Tome and Principe)、通称:サントメ・プリンシペ(São Tomé e Príncipe、Sao Tome and Principe)は、大西洋の一部であるギニア湾に浮かぶ火山島であるサントメ島、プリンシペ島、そしてその周辺の島々から成る共和制の島国である. 首都のサントメはサントメ島に存在する.

    サントメ・プリンシペは大西洋上に位置するもののアフリカの国々の1つに数えられており、中部アフリカに該当する国となっている.
  • モザンビーク
    モザンビーク共和国(モザンビークきょうわこく)、通称モザンビークは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家. 南に南アフリカ共和国、南西をエスワティニ、西にジンバブエ、北西にザンビアとマラウイ、北はタンザニアと国境を接する. 東はインド洋で、モザンビーク海峡内や対岸にマダガスカルとコモロ、フランス領のマヨットおよび無人島群の一部が存在する. 首都はマプトである.

    国土面積は約79万9000平方キロメートル(日本のおよそ2倍)、人口は約3036万人で増加傾向にある.
  • マカオ
    中華人民共和国マカオ特別行政区(ちゅうかじんみんきょうわこくマカオとくべつぎょうせいく)、通称マカオ(、澳門、おうもん、広東語イェール式: Oumùhn、普通話: Àomén)は、中華人民共和国の特別行政区の一つ. 中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル海外領土で、現在はカジノとモータースポーツや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られる.

    マカオは珠江の最下流域、西の河口に位置し、中華人民共和国広東省の広州からは南西に145km、香港からは南西に70km離れている. 広東省の珠海市に接し、中国大陸本土南海岸に突き出たマカオ半島と、沖合の島から構成される. この島は、もともとタイパ島とコロアネ島という二つの島であったが、島の間は埋め立てられてコタイと呼ぶ地域となり、全体がひとつの島のようになっている. 現在、半島部と旧タイパ島の間は三つの橋でつながれ、コタイから西に珠海市と結ぶ橋もできている.
  • ジブラルタル
    ジブラルタル(Gibraltar)は、イベリア半島の南東端に突き出した小半島を占めるイギリスの海外領土.

    ジブラルタル海峡を望む良港を持つため、地中海の出入口を押さえる戦略的要衝の地、すなわち「地中海の鍵 」として軍事上・海上交通上、重要視されてきた. 現在もイギリス軍が駐屯する.
  • ジャージー
    ジャージー代官管轄区(Bailiwick of Jersey)は、イギリス海峡のチャンネル諸島のうち、ジャージー島のほか (the Minquiers) や (the Ecrehous) などにより構成されるイギリス王室属領( 英語 :Crown dependencies)である. 主都はセント・ヘリア.

    イギリス国王をその君主とするが、イギリスの国内法上は連合王国 (United Kingdom) には含まれないイギリス王室属領として位置づけられている. そのため、イギリスがその外交および国防に関して責任を負うものの、内政に関してイギリス議会の支配を受けず、独自の議会と政府を持ち、海外領土や植民地と異なり高度の自治権を有している. イギリスが欧州連合(EU)に加盟していた時代も含めてEUには加盟しておらず、したがってイギリスの法律や税制、EUの共通政策は適用されない.
  • ポルトガル
    ポルトガル共和国(ポルトガルきょうわこく、República Portuguesa)、通称 ポルトガル は、南ヨーロッパのイベリア半島に位置する共和制国家. ユーラシア大陸最西端の国である. 北と東にスペインと国境を接し、国境線の総延長は1,214kmに及ぶ. 西と南は大西洋に面している. ヨーロッパ大陸部以外にも、大西洋上にアソーレス諸島とマデイラ諸島を領有している. 首都はリスボン. ヨーロッパでもいち早く海外進出した. 最初に中国や日本などの東アジアと接触した国でもある.

    正式名称はポルトガル語で、República Portuguesa ( レプーブリカ・プルトゥゲザ). 通称、Portugal ( プルトゥガル).
  • バミューダ諸島
    バミューダ(Bermuda)は、北大西洋にある諸島でイギリスの海外領土である. イギリスの海外領土の中でも、政治的・経済的な自立度が高い. 金融部門と観光産業に支えられており、2005年には、一人当たりのGDPが$76,403となり世界で最も高い数値を記録した. タックス・ヘイヴンとしても知られている. 2010年には、首都ハミルトンが世界第34位の金融センターと評価されている.

    日本語の表記はバミューダの他にバーミューダもある. 前にイギリス領や英領をつけることがある.
  • 東ティモール
    東ティモール民主共和国(ひがしティモールみんしゅきょうわこく)、通称東ティモールは、アジア(東南アジア)地域に位置する共和制国家. 首都はディリ.

    島国であり、小スンダ列島にあるティモール島の東半分とアタウロ島、ジャコ島、飛地オエクシで構成されている. 南方には、ティモール海を挟んでオーストラリアがあり、それ以外はインドネシア領東ヌサ・トゥンガラ州(西ティモールを含む)である.