トルクメン語

トルクメン語
トルクメン語(トルクメンご、トルクメン語: Türkmençe、)は、中央アジアなどの地域で使用される言語の一種である. トルコ語、アゼルバイジャン語と同じテュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に属し、トルクメニスタン、イラン北東部、アフガニスタン北西部などの地域で話されている.

トルクメン語はトルクメニスタンの公用語に制定されている. また、アフガニスタンの一部の地域ではトルクメン語はパシュトー語、ダリー語に次ぐ第三の公用語として認められている.

トルクメン人が話すトルクメン語は部族ごとに方言的な違いがあり 、トルクメニスタンでのトルクメン語の標準語はテケ部族の方言に基づいたものが用いられている.

テュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に分類されるが、同じ南西語群のトルコ語、アゼルバイジャン語とは音韻、形態において差異が存在する. サハ語と同じく、トルクメン語はテュルク祖語の長母音が継承されているが、一部を除いて母音の長短の区別は文字表記に反映されない.

トルクメン語が文字によって表記されるようになった時期は比較的遅く、1940年以後キリル文字によって表記されていたが、トルクメニスタン独立後に独自のラテン文字アルファベットが制定され、ラテン文字にいくつかの変更を加えた文字が使用されている.

  • アフガニスタン
    アフガニスタン・イスラム首長国(アフガニスタン・イスラムしゅちょうこく、、Islamic Emirate of Afghanistan)、通称アフガニスタン(、、Afghanistan)は、中央アジアと南アジアの交差点に位置する山岳地帯の内陸国である. 現在はターリバーンによる暫定政権が築かれている. 東と南にパキスタン、西にイラン、北にトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、北東ではワハン回廊で中国と国境を接している. 多民族国家で、周辺国と民族やイスラム教宗派でつながりが深いパシュトゥン人、ウズベク人、タジク人、ハザラ人などが暮らす. 中東の東端と位置付けられることもある. 首都は人口最大の都市のカブール. 面積は65万2000平方キロメートルで、北部と南西部に平野部がある山岳国となっている.

    アフガニスタンは多様かつ波乱な歴史を紡いで来た地域に建つ国家である. 少なくとも5万年前には現在のアフガニスタンには人間が住んでいた. 9000年前に定住生活が始まり、紀元前3千年紀のインダス文明(ショルトゥガイ遺跡)、オクサス文明(ダシュリジ遺跡)、ヘルマンド文明(ムンディガク遺跡)へと徐々に進化していった. インド・アーリア人がバクトリア・マルギアナ地方を経てガンダーラに移住し、ゾロアスター教の古代宗教書『アヴェスター』に描かれている文化と密接な関係がある 鉄器時代のヤズ1世文化(紀元前1500 - 1100年頃)が興った. 「アリアナ」と呼ばれていたこの地域は、紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシャ人の手に落ち、その東側のインダス川までの地域を征服した. アレキサンダー大王は前4世紀にこの地域に侵入し、カブール渓谷での戦いの前にバクトリアでロクサネと結婚したが、アスパシオイ族やアサカン族の抵抗に遭ったという. グレコ・バクトリア王国はヘレニズム世界の東端となった. マウリヤ朝インド人による征服の後、この地域では何世紀にもわたって仏教とヒンドゥー教が栄えた. カピシとプルシャプラの双子の都を支配したクシャーナ朝のカニシカ1世は、大乗仏教が中国や中央アジアに広まる上で重要な役割を果たした. また、この地域からは、キダール、エフタル、アルコン、ネザーク、ズンビール、トルキ・シャヒスなど、様々な仏教王朝が生まれた.
  • トルクメニスタン
    トルクメニスタン(Türkmenistan)は、中央アジア南西部に位置する共和制国家. 首都はアシガバートである.

    カラクム砂漠が国土の85%を占めており、国民のほとんどは南部の山沿いの都市に住んでいる. 豊富な石油や天然ガスを埋蔵する. 西側でカスピ海に面し、東南がアフガニスタン、西南にイラン、北東をウズベキスタン、北西はカザフスタンと国境を接する. 旧ソビエト連邦の構成国の一つで、1991年に独立した. NIS諸国の一国. 永世中立国.