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ペソ(Peso)はチリの通貨。1817年から1960年にかけて旧チリ・ペソが、1975年より現行のチリ・ペソが流通している。通貨記号は$。ISO 4217の通貨コードはCLP。補助単位は100分の1のセンターボだが、現在は通貨として流通していない。
2016年3月22日13時30分現在1チリペソ=0.17円
1817年の流通開始以来、1851年まで8スペイン・レアルに対して1ペソ、また1ポルトガル・エスクードに対して2ペソの為替平価制度をとっていた。のちの制度改正で1ペソ=100センターボの補助単位を設けたが、1955年に発生したインフレの影響からセンターボは支払い通貨として存在意義を失い、その後姿を消した。
1960年にはホルヘ・アレサンドリ政権下で通貨がペソからチリ・エスクードに変更され、1975年までエスクードを使用していた。この当時、10ペソに対して1センティースモ、100センティースモに対して1エスクード(1エスクード=1000ペソ)を平価としていたが、1975年の経済改革において再度ペソが採用されたため1000エスクードに対し1ペソの兌換を行い、現行の通貨制度に至っている。
1984年に米ドルにリンクする為替バンド制を導入し、1992年には通貨バスケット制との併用へと切り替えた。その後1999年に変動相場制へと移行している。
* 1ペソ硬貨 - アルミニウム製。外径15.5mm、八角形。1992年発行。表はベルナルド・オイギンスの肖像、裏は月桂冠に囲まれた1が記されている。
* 5ペソ硬貨 - 銅・アルミニウム・ニッケル製。外径15.5mm、八角形。1992年発行。表はベルナルド・オイギンスの肖像、裏は月桂冠に囲まれた5が記されている。
* 10ペソ硬貨 - 銅・アルミニウム・ニッケル製。外径21mm、円形。1990年発行。表はベルナルド・オイギンスの肖像、裏は月桂冠に囲まれた10が記されている。
* 50ペソ硬貨 - 銅・ニッケル・アルミニウム製。外径25mm、十角形。1981年発行。表はベルナルド・オイギンスの肖像、裏は月桂冠に囲まれた50が記されている。
* 旧100ペソ硬貨 - 銅・ニッケル・アルミニウム製。外径27mm、円形。1984年発行。表は国章、裏は月桂冠に囲まれた100が記されている。