東カリブ・ドル
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東カリブ・ドル(ひがしカリブ・ドル、英語:East Caribbean dollar)は、東カリブ諸国機構の東カリブ通貨同盟で発行され、カリブ海の8つの国家と地域で使用されている通貨. ISO 4217 通貨コードは、XCDである. 1976年7月7日よりUSドルにペッグしており、為替レートは1米ドル=2.70東カリブ・ドル英語名が「East Caribbean dollar」なのでしばしばECドルとも呼ばれる.
使用地域のうち、アンティグア・バーブーダ、ドミニカ国、グレナダ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島の6つは独立国であり、残りのアンギラとモントセラトはイギリスの海外領土である.
前身は、1949年に英領西インド諸島で発行された西インド諸島ドル(BWI$)であり、1958年に成立した西インド連邦においても公定通貨とされていた. ただし、領域内での通貨の統一はなされず、西インド連邦解散後は名称が東カリブ・ドルに変更されていた.
国
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アンギラ
アンギラとはスペイン語(anguila)や ポルトガル語(anguilha), フランス語(anguille)でウナギの意味で、島の形がウナギに似ていたことから命名されたと推測される. -
アンティグア・バーブーダ
イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国である. -
グレナダ
英連邦王国のひとつであり、イギリス連邦加盟国. 島国であり、海を隔てて北にセントビンセントおよびグレナディーン諸島、北東にバルバドス、南にトリニダード・トバゴとベネズエラがある. -
セントクリストファー・ネイビス
英連邦王国およびイギリス連邦加盟国. 面積と人口は共に南北中アメリカにおいて一番小さく、ミニ国家のひとつに数えられる. 独立年も一番新しく、2021年現在で英連邦王国の最後の加盟国である. -
セントビンセント・グレナディーン
イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国のひとつ. 北にセントルシア、東にバルバドス、南西にグレナダが存在する. -
セントルシア
正式名称は Saint Lucia ( セント・ルシィア・、 セイント・ルーシャ). -
ドミニカ国
旧イギリス植民地であり、現在はイギリス連邦の一員である. 自然が豊かなこの島はカリブ海に存在する多種多様の植物が自生しており、「カリブ海の植物園」と呼ばれている. -
モントセラト
公用語は英語で、通貨は小アンティル諸島の地域に共通の東カリブ・ドルである. 活火山であるスーフリエール・ヒルズ(1050m)が島で最も高い山である. 首府は島の南西に位置するプリマスだが、1995年から1997年にかけ発生した火山の噴火により壊滅し、現在はブレイズを臨時首都(事実上の首都)としている. また、新首都としてリトルベイが建設中である.