チェコ共和国(チェコきょうわこく、Česká republika、)通称チェコは、中央ヨーロッパの共和制国家。首都はプラハである。
1993年にチェコスロバキアがチェコとスロバキアに分離し成立した。NATO、EU、OECDの加盟国で、中欧4か国からなるヴィシェグラード・グループの一員でもある。
正式名称(チェコ語)は Česká republika (チェスカー・レプブリカ:チェコ共和国)。通称は Česko (チェスコ)。
英語での公式名称は Czech Republic (チェク・リパブリック)だった。チェコ外務省が1993年に提唱した通称に、ラテン語風の Czechia があり、チェコ政府は2016年4月14日に公式にこの略称を英語圏および国連に向けて使用することを発表したが 、現在一般的に使われているとは言い難く、“Czech Republic” をそのまま用いることが多い。
日本語ではチェコ共和国(外務省統一表記)。通称チェコ。かつての外務省書類等ではチェッコという表記が使用された。なお、「チェッコ」という場合は、日中戦争期のチェコスロバキア製軽機関銃を指すこともある(→ZB26軽機関銃)。
かつて一つの国家であった「チェコスロバキア」の英語での綴りは Czechoslovakia である。これは1918年の建国時にチェコ民族とスロバキア民族による一つの国家として建国されたものであるが、日本では「チェコスロバキア」の短縮形として単に「チェコ」を使う場面もみられた。
チェコ共和国の国境が現在のようになったのは1993年になってのことである。プラハを中心とした “Čechy” (チェヒ、ラテン名「ボヘミア」)、ブルノを中心とした “Morava” (モラーヴァ、ラテン名「モラヴィア」)、さらにポーランド国境近くの “Slezsko” (スレスコ、ラテン名「シレジア」)の3つの地方がチェコ共和国を形成している。
ボヘミア地方を示す “Čechy”(チェヒ)をチェコスロバキア建国の命名に採用しているが、もちろん国家にはモラヴィアもシレジアも入る。歴史的に、チェコ語における Čechy、および英語の Czech では、「ボヘミア地方」のみを指す文献もある。そのため、チェコ共和国という国家としての表現を必要とする場合、「チェコ共和国」、“Česká republika”、“Czech republic” を用いるのが正確であり、世界的には一般的な考え方である。
現在、チェコ共和国内のメディアなどで見かける “Česko” は、チェコスロバキア時代の通称 “Československo” から、形式上チェコにあたる部分を切り離した呼び名であり、チェコ共和国を指す。だが、新しい呼称のため、定着したといえるのは最近であり、公の場や正式な文章では用いられない。
ISO |
通貨 |
シンボル |
有効数字 |
CZK |
チェコ・コルナ
(Czech koruna) |
Kč |
2 |
ISO |
言語 |
CS |
チェコ語
(Czech language) |
SK |
スロバキア語
(Slovak language) |